わが家の食卓


家のご飯がどうもおかしいと気づいたのは二十歳を過ぎた頃だった。

僕は高校まで、全然太らない子だった。高校入学時の体重は54s。身長は中学時代に飛躍的に伸びたため177pあったのにだ。はっきり言ってガリガリである。しかし食べてないわけではなく、むしろ食べ過ぎだった。

小学校高学年時の運動会などに持参するお弁当は、常に普通の弁当箱サイズではなくレジャーに使うファミリー用弁当箱が二段だったし、水筒も1リッターものだ。

しかし、家ではご飯一膳しか食べず。自分では食べ過ぎの意識はない。というのも、家族はご飯を二膳食べているから、僕的にはむしろ小食だと思っていた

おかしいなと思い始めたのは、ある日、遊びに来た友達が、夕飯を食べて帰ることになったとき、ふといままで来た友達の誰ひとりとしておかわりをしていないことに気がついた。たまたまその日いた友達に「なんでおかわりしないの?」ときいたら、「おまえの家は一回に出てくる量が多すぎる」といった。

よくよく考えてみると、給食って少ないなーとか、友達の家でごちそうになったときは必ずおかわりしてたなーと思っていたことに気がついた。

ある日、お昼ご飯に母親が焼きそばを作っていた。家族四人分だ。普通、スーパーで売っている生麺タイプの焼きそばは、一つのパッケージに三袋めんが入っており、普通に考えれば三人前だ。その焼きそばが、二パッケージあいていた。単純に計算して6人前だ。すかさず親に聞いた。

僕「なんでそんなに焼きそばを作っているの?

母「何いってるの?いつも通りでしょ

僕「だって6人前だよ?多いじゃん

母「一人前では少ないのよ

僕「!!じゃあいつも僕は1.5人前食べてたの?

母「違うわよ。あんたは1.8人前ぐらい食べてるわよ

僕「!!

これで謎が解けた。うちはすべてにおいて、平均1.5人前のご飯が、毎食ごとに食卓に供せられていたのである。そういえば、友達の家で食べるときのお茶碗より、家で食べるお茶碗の方が一回り大きかったカレー皿はどう考えてもみんなで食べるものを入れるお皿だ。おでんを作れば、業務用かと思うような大鍋で作る

友達におかしいといわれたもので、うちの大食ぶりを最も良く表していると思われるのは、だ。

うちは一日に最盛期で10合炊いていたらしい。10合といえば一升だ。普通の家の倍ぐらいらしい。だいたい一週間で10sの米を消費する。1ヶ月で40sだ。3ヶ月で2俵である一年で8俵だ

一年間で人間ひとりが食べる量が一俵といわれている。うちは4人で8人分食べていることになる。狂ってる(笑)

そういう食生活が、高校を卒業してから影響を及ぼし始めた。高校卒業時から一年間で8s太った。大学に入って激しい運動のためちょっと減ったが、大学を辞めて、二年で大学入学時より10s太った。そして今・・・

2000/3/12

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